水底のうたかた

たまさかのお喋り

習作小説『元・囚人番号44の証言』

 久しぶりの更新になります。今回は小説を書きました。二万字程度の短編です。暇があったら読んでみてください。こちらのURLからPDFをダウンロード出来るようになっています。

 

http://www.kdrive.jp/file/id_2505391862710274.html

 

とりあえず、ざっと弁解めいたものになりますが、少しだけ制作の経緯についてのお話をしたいと思います。いざ小説を書こうとする前に何度か試し書きと称して、冒頭の何行かを埋めてみる、という習慣があるのですが、今回は書いてみた途端、「あ、これはそのまま一篇が出来てしまいそうだ」という予感があり、そして予感そのままにこうして書き上がってしまったという次第です。

 内容を読んで頂ければわかると思いますが、本来ならば題材的に決して取材なしに書きうるようなものではありません。そういったわけで、まだ資料にあたっていない今回の作品は、いわばラフ画とでも思ってください。とはいえ、いかなるかたちでも読んで貰えれば、これ以上の幸いはありません。

 ちなみに本番は10月か11月くらいに仕上げることが出来ればいいなぁと考えております。その際には着想のほか、この下書きの影が殆ど見えなくなる程のものにするつもりでいます。それが贅沢というものでしょう? ――文学は贅沢なものであるというのが、わたしのささやかな認識です。

 

 まだまだ暑い日が続くので、皆さま体調に気をつけてお過ごしください。感想はTwitterSkype越しにでもくださると、励みになります(本番だけを読むぜ、という態度もアリだと思いますけどね)! それでは、またいずれ。